【危険物取扱者試験】屋外タンク貯蔵所の基準について

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こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、危険物を製造する施設である屋外タンク貯蔵所の基準について説明します。

屋外タンク貯蔵所とは、屋外にあるタンクで危険物を貯蔵し、または取り扱う貯蔵所のことをいいます。

 

【危険物取扱者試験】屋外タンク貯蔵所の基準について

位置の基準

屋外タンク貯蔵所には、保安距離と保有空地が必要である。

屋外タンク貯蔵所の保有空地は、指定数量の倍数によって定められている。

引火点を有する危険物を貯蔵し、または取り扱う屋外タンク貯蔵所には、火災による隣接地域への延焼を防止するため、敷地内距離の確保が義務付けられている。

敷地内距離とは、タンクの側板から敷地境界線までの距離を指す。

 

構造の基準

・屋外貯蔵タンクは、危険物の爆発等によって、タンク内の圧力が異常に上昇した場合、内部のガスまたは蒸気を上部に放出できる構造とする。

・屋外貯蔵タンクの外面には、さび止めの塗装とし、底板を地盤面に接して設ける場合は、底板の外面の腐食を防止する措置を講ずる。

 

設備の基準

・屋外貯蔵タンクのうち、圧力タンクには安全装置を設ける。圧力タンク以外のタンクには、無弁通気管または大気弁付通気管を設ける。

液体の危険物の屋外貯蔵タンクには、危険物の量を自動的に表示する装置を設ける。

・屋外貯蔵タンクの水抜管は、原則としてタンクの側板に設ける。

 

防油堤の基準

二硫化炭素を除く液体の危険物を貯蔵し、または取り扱う屋外貯蔵タンクの周囲には液体の危険物が漏れたときの流出防止用に防油堤を設けなければならない。

 

防油堤の基準は下記の通り。

・防油堤の容量は、屋外貯蔵タンクの容量の110%以上とする。2つ以上の貯蔵タンクがある場合は、最大の貯蔵タンクの容量の110%以上とする。

・防油堤は鉄筋コンクリートまたは土で造り、高さは0.5m以上とし、面積は80,000㎡以下とする。

・防油堤内に設置するタンクの数は、原則として10以下とする。

・防油堤には、防油堤内部に溜まった水を外部に排出するための水抜口を設け、水抜口を開閉する弁などを防油堤の外部に設ける。

・高さが1mを超える防油堤には、おおむね30mごとに防油堤内に出入りする階段を設置するか、土砂の盛上げなどを行う。

 

貯蔵の基準

・屋外貯蔵タンクの計量口は、計量するとき以外は閉鎖しておく。

・屋外貯蔵タンクの元弁注入口の弁またはふたは、危険物の注入、排出時以外は閉鎖しておく。

・屋外貯蔵タンクの防油堤の水抜口は、通常閉鎖しておく。

・屋外貯蔵タンクの防油堤内部に滞油または滞水した場合は、速やかに排出する。

・屋外貯蔵タンクにアルキリアルミニウム等またはアセトアルデヒド等を注入するときは、あらかじめタンク内の空気を不活性ガスと置換しておく。

 

 

以上です。

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