加熱アスファルト混合物の締固めについて

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、加熱アスファルト混合物の締固めについて説明します。

 

加熱アスファルト混合物の締固めについて

締固め作業は、敷きならし終了後

・継目転圧

・初転圧

・二次転圧

・仕上げ転圧

の順に行い、所定の締固め度が得られるように十分に締固めることが必要である。

 

施工における注意点

① ローラーによる転圧作業速度は、一般に締固め機械により、次の速度範囲が適当である。

締固め機械 作業速度
ロードローラー 2~6km/h
振動ローラー 3~8km/h
タイヤローラー 6~15km/h

 

② 転圧は、横断勾配の低い方から高い方へ向かい順次幅寄せしながら低速かつ等速で行う。

 

③ ローラーは、原則として駆動輪を前にして(アスファルトフィニッシャー側に向けて)転圧する。

 

④ 転圧時の混合物の温度は、転圧効果に影響を及ぼすため、各転圧時における最適な転圧温度範囲で転圧を行うことが大切である。

締固め時の混合物の温度は、一般に110℃~140℃で開始され、二次転圧終了時で70~90℃。

 

初転圧について

① 初転圧は、一般に10~12tのロードローラー2回(1往復)程度行う。

(ロードローラー)

 

② 初転圧は混合物が変形を起こしたり、ヘアクラックを生じない限り、出来るだけ高い温度(110℃~140℃)で行う。

 

③ ローラーへの混合物の付着防止には、少量の水、切削油乳剤の希釈液、軽油などを噴霧器で薄く塗布する。

 

④ 初転圧時の温度が高すぎると、混合物の落ち着きが悪くなるため注意する必要がある。

 

⑤ ローラーの線圧過大、転圧温度の高すぎ、過転圧などは、ヘアクラックの原因となる。

 

二次転圧について

二次転圧は、初転圧に引き続き行い、所定の締固め度が得られるよう転圧する。

 

① 一般には、8~20tのタイヤローラーで行うが、6~10tの振動ローラーで行うこともある。

(タイヤローラー)

 

(振動ローラー)

 

② タイヤローラーは、交通荷重に似た締固め作用により骨材のかみ合わせをよくし、深さ方向に均一な密度が出やすい。

 

③ 荷重、振動数および振幅が適切な振動ローラーを使用する場合は、タイヤローラーを用いるよりも少ない転圧回数で所定の締固め度が得られる。

 

④ 振動ローラーによって転圧する場合、転圧速度が遅すぎると過転圧となり、速すぎると締固め効果が減少するばかりでなく、不陸や小波が発生し平たんな仕上がりが期待できなくなる。

 

⑤ 二次転圧の終了温度は、一般に70~90℃である。

 

仕上げ転圧について

仕上げ転圧は、不陸の修正ローラーマークを消去するために行う。

 

① 仕上げ転圧は、タイヤローラーあるいはロードローラーで2回(1往復)程度行う。

 

② 二次転圧で振動ローラーを用いた場合は、仕上げ転圧にタイヤローラーを用いるのが良い。

 

③ 仕上げ直後に、舗装上に長時間ローラーを停止させてはいけない。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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