こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
コンクリートには様々な種類があり、いずれも独自の性質や特徴を持っています。
現在、それぞれのコンクリートの特徴や用途を紹介しています。
本日は【暑中コンクリート】についてです。
ぜひご覧ください。
【暑中コンクリート】さまざまなコンクリートの特徴や用途
暑中コンクリートとは
夏場のように気温が高い状況では、水分の蒸発や早期凝結によるコンクリートの品質低下が発生しやすいです。
そのため、暑中コンクリートを使用することで、品質の低下を防ぎます。
暑中コンクリートは、1日の平均気温が25℃を超えることが予想される場合に用いられます。
・コンクリートは気温が高い環境下では凝結が早く、水分蒸発も多くなる
・凝結が早いと、初期には強度が発現するものの、長期強度は小さくなる傾向がある
・急激な水分の蒸発はコールドジョイントやプラスティック収縮ひび割れを誘発する
・気温が高いと、スランプの低下が大きくなり作業性が悪くなる
【プラスティック収縮ひび割れ】
コンクリートの打込み直後にコンクリート表面に発生する亀甲状のひび割れのこと。
表面部分の急激な乾燥が原因で発生する現象。
暑中コンクリートの材料と配合
暑中コンクリートは気温が高く凝結の早い環境下で使用されるため、材料には凝結に時間がかかるものが望ましいです。
下記に材料や注意点について列記します。
・セメントは早強性および高温のものは使用しない
・骨材や水は、なるべく温度の低いものを使用する
・混和剤は、遅延型あるいは高性能AE減水剤が有効
・所要の強度や作業性(ワーカビリティ)が得られる範囲で、単位水量と単位セメント量を出来るだけ小さくする
・コンクリートの温度を下げるため、練り混ぜ水の一部に氷を用いることがある(完全に溶けるよう注意する)
暑中コンクリートの打設
暑中コンクリートの打設では、寒中コンクリートの場合とは逆に、コンクリートの高温化を防止しながら作業することが重要です。
・コンクリートの打込み前には、地盤や型枠などのコンクリートから吸水するおそれがある場所を湿潤状態に維持しておく
・型枠や鉄筋など、直射日光を受けて高温化するおそれがある箇所は覆いを施すなどの処置が必要
・打込み時のコンクリートの温度は35℃以下を保つ
・練り混ぜから打ち終わりまでは可能な限り短時間で完了させる(90分以内が原則)
・作業員の熱中症にも十分注意し、配慮しておく
暑中コンクリートの養生
暑中コンクリートの養生では、コンクリートの高温化や乾燥を防止することが重要になります。
・打込み後は速やかに養生する
・コンクリートが直射日光や風にさらされると、急激に乾燥しひび割れが生じやすくなる
・散水保水マット、濡れた麻袋、シートによる覆い、養生剤の散布、湿砂の散布が一般的
・養生中も常にコンクリートを湿潤状態で維持する
いかがでしたでしょうか?
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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