土木工事におけるICT施工について

Research

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、土木工事のICT施工について説明します。

 

土木工事におけるICT施工について

ICT施工とは、情報通信技術を活用し

・施工の効率化

・品質向上

・安全性確保

などを行う、施工システムである。

ITやGNSS技術の進化により、建設機械を自動制御する施工方法として普及が進んできている。

 

ICT施工は、1980年代に製造業のロボット導入に触発され研究が進められたが、建設現場に必要な位置特定技術や移動体の制御技術などが実用化レベルに達しなかった。

近年、TS(トータルステーション)やGNSSなどの測量技術の進歩、ドローンによる三次元測量と施工図面の3次元データ化、ICT建設機械などの構成により制御レベルが向上した。

その結果、大規模現場を中心にICT施工の導入事例が増えてきている。

 

ICT施工によるメリット

【従来】

・測量においては数千点の計測に1週間以上かかっていた

・施工時、敷き均しと検測を何度も繰り返すため手間がかかり危険作業ともなる

・夜間作業が出来ない現場もある

・丁張が必要

・熟練オペレーターの技術が必要な現場が多い

・建設機械と人との接触事故のリスクが高い

 

メリット

・ドローン測量では、数百万点を数十分で測量可能

・3次元データや位置情報システムによりブルドーザーの排土板を自動コントロール可能

・オペレーターは建設機械の前進、後進させるだけで工事が可能

・熟練オペレーター不足を補うことができる

・丁張が不要

・夜間作業が可能になる

・施工の品質が向上(計画以上に掘削しようとした場合、建設機械が止まる等)

・現場での接触事故の低減により安全性向上

・工期短縮によるコスト低減

・施工しながら計測ができるため、工事途中での手直しが減り、記録されたデータが品質の証明にもなるため発注者の検査も合理化される

・不具合の原因も追究しやすくなり、瑕疵責任の明確化や効率的な維持管理が可能

など

 

国土交通省が2016年に行ったICT活用工事181件の平均では約3割の時間短縮効果が確認され、8割以上の施工者がICT施工の効果を評価している。

道路や河川築堤工事などでは導入が進んでおり、今後は、橋梁やトンネル、ダム工事などにも活用が広がる予定である。

 

【従来施工とICT施工】

従来施工 ICT施工
測量 ドローン等による3次元測量

(短時間で高密度な測量)

設計図から施工量を算出 3次元データによる設計、施工計画

(施工量を自動算出)

・設計図に合わせて丁張設置

・丁張に合わせて施工

・検測と施工を繰り返して整形

ICT建設機械による施工

(建設機械の自動制御)

書類による検査 検査の省力化

(書類不要)

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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