こんにちは。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
前回は建設業界の現状について書きました。
本日は、更に踏み込んで建設業界の課題について見ていきたいと思います。
ぜひご覧ください。
【i-Constructionの推進】建設業界の課題について
以下は国土交通省が発行している資料を端的に抜粋し、個人的な解釈も付け加えています。
①生産効率の向上
これまで、かつての人力施工から建設機械の導入、さらには建設機械の性能の向上という「建設施工の機械化」により、その生産効率を高めてきました。
しかしながら、今後予想されている人口減少・少子高齢化の急速な進展や、グローバル化の爆発的進展、地球規模での資源・環境問題という状況下においても、建設施工はその役割を果たさなければなりません。
そこで、これまでの機械化をさらに推し進めるだけでなく、ICTを活用することにより、投入する資源(エネルギーや資材等)を少なくし、効率的な施工を実現していくことで生産性を高める必要があります。
②熟練技術者・技能者の不足(人口減少・少子高齢化への対応)
日本は、かつて経験したことのない人口減少社会を迎え、若年労働者の確保が経済・産業全体で大きな課題となっています。
その中で、建設業界は厳しい経営環境の下で賃金が低下傾向にあるなど労働条件等の悪化も進んでいます。
また、建設業界に対する将来的な不安や、建設現場に対する3K(きつい、汚い、危険)のイメージによって、若年労働者の入職者の減少が進んでいますし、今後改善されることはないでしょう。
そして、そのように考えながら経営者はその対策を取っていかなければならないでしょう。
また、すでに50歳以上の就業者が4割以上を占めるなど高齢化が急速に進展しており、団塊世代のリタイアに伴い、熟練技術者・技能労働者の不足が現実の問題となっています。
さらに、将来的には生産年齢人口の減少も予想されており、高い技術力を有する熟練技術者・技能労働者の確保が今後、益々困難になることは明白です。
③施工現場の安全確保
建設業(土木工事)における死亡者数の多くは建設機械との接触・下敷き・挟まれなどによるものであり、最大の要因となっています。
この死亡事故を回避するためには、人と建設機械を混在させない対策が効果的です。
建設機械との接触事故の危険性が高い区域への検測作業員・作業指示者・作業補助員・普通作業員の立入りを極力少なくすることが求められます。
④地球温暖化問題
日本では国を挙げて「低炭素社会」に向けた活動が行われています。
建設産業は、全産業の約1割のCO 2 排出量を占めており、建設施工においても、例えば建設機械の効率的な稼働による燃料消費量の削減や、建設資材の使用量の縮減等に積極的に取り組む必要があります。
⑤社会資本の補修・維持管理費の増大
日本では高度成長期に建設された社会資本が老朽化を迎えることから、補修・維持管理費が今後、急速に増大することが予想されています。
経済的な補修・維持管理手法を確立することは緊急の課題でもあります。
いかがでしたでしょうか?
随分前から上記のような課題は分かっていたものの、現実ではさほど課題解決は図られていないように思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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