透水機能を有する舗装について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、透水機能を有する舗装について説明します。

 

透水機能を有する舗装について

透水機能を有する舗装とは、透水性を有する材料を用いて、雨水を表層から基層、路盤に浸透させる構造とした舗装である。

 

期待される効果

透水機能を有する舗装には、下記に示す効果が期待できる。

・下水、河川への雨水流出抑制効果

・地下水の涵養(路床浸透型)

 

透水機能を有する舗装の種類

透水機能を有する舗装には、透水性舗装自然の被覆状態を模倣するもの(土系舗装、緑化舗装等)などがある。

透水機能を有する舗装 路盤以下まで雨水を浸透させる構造の舗装 透水性舗装
自然の被覆状態を模倣する舗装 土系舗装・緑化舗装

 

透水性舗装について

透水性舗装は、表層・基層・路盤などに透水性を有する材料を適用することにより、路盤以下まで雨水を浸透させる構造とした舗装である。

 

【構造】

透水性舗装は、雨水などの処理方法によって、路床浸透型一時貯蔵型に大別される。

 

① 路床浸透型は、雨水を路床(原地盤)に浸透させる構造としたものであり、一時貯蔵型は、雨水流出を遅延させる構造としたものである。

 

② 路床浸透型は、下水や河川に流出する雨水のピーク量と総量を、通常の舗装の場合よりも減らすことができる。

 

③ 一時貯蔵型は、下記に示す場所などにおいて、下水や河川に流出する雨水のピーク量を減らす必要がある場合に適用する。

・路床への雨水の浸透が期待できない場所

・周辺環境を考慮し、路床下へ雨水を浸透させない場所

 

【適用上の留意点】

① 原則として、プライムコートは施工しない。ただし、下層路盤の強度低下が懸念される場合には、高浸透性のものを使用するとよい。

 

② タックコートは、通常、構造物との接続部以外では行わない。ただし、路面を基層で交通開放したり、汚れている場合は、アスファルト乳剤を0.4リットル/m2以下で使用するとよい。

 

③ 空隙づまりを起こすと透水性能が低下するため、周囲のごみ、土砂などが流入しないように処置することが望ましい。

 

④ フィルター層としてを用いる場合は、適度な透水性を有し、シルトや粘土などの有害物質を含まないもので、75μmふるい通過量が6%以下のものを使用する。

 

(出典:大成ロテック)

 

 

以上です。

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