【アスファルト補修工法】路上路盤再生工法の利点・材料について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、アスファルト補修工法の路上路盤再生工法について説明する。

 

アスファルトの補修工法

アスファルト舗装の補修工法には、構造的対策を目的としたものと、機能的対策を目的としたものがある。

構造的対策は、主として全層におよぶ補修工法であり、機能的対策は主として表層の補修工法である。

なお、機能的対策の中には、予防的維持あるいは応急的に行う補修工法も含まれる。

 

路上路盤再生工法について

路上路盤再生工法は、路上において既設アスファルト混合物層を現位置で破砕し、同時にこれをセメント瀝青材料などの安定材既設粒状路盤材料とともに混合して締固め、新たに安定処理路盤を構築する工法である。

 

路上路盤再生工法の利点

① 全面打換え工法と比較して、次のような利点がある。

 ・舗装発生材が少ない

 ・施工速度は速く、工期短縮が図れる

 ・コスト削減が図れる

 

② 一般的には、既設粒状路盤材料を安定処理するため、かさ上げを行うことなく舗装の構造強化が図れる。

 

工法の分類、設計・施工方式

① 路上路盤再生工法は、路上再生セメント安定処理路上再生セメント・瀝青安定処理に大別される。

 

② 路上再生セメント・瀝青安定処理は

・瀝青材料に石油アスファルト乳剤を使用する路上再生セメント・アスファルト乳剤安定処理

・瀝青材料にフォームドアスファルトを使用する路上再生セメント・フォームドアスファルト安定処理

に細分化することができる。

 

③ 本工法の設計・施工方式には

Ⅰ:既設舗装をそのまま安定処理する方式

Ⅱ:かさ上げが困難な場合に事前処理を行ってから安定処理する方式

Ⅲ:既設の粒状路盤材料のみを安定処理する方式

の3つの方式がある。

 

適用箇所

本工法によって構築される路上路盤再生工法は、、上層路盤と同等に扱われる。

原則として適用箇所は、路上再生路盤と路床との間に、下層路盤に相当する既設粒状路盤を10㎝程度以上確保できるところが望ましい。

 

材料

①セメント(安定材)

セメントはJISに規定されているポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメントなどを用いる。

 

②瀝青材料(安定材)

路上再生セメント・瀝青安定処理に使用する瀝青材料には、石油アスファルト乳剤または、舗装用石油アスファルトを混合しやすいように発泡させたフォームドアスファルトを使用する。

 

③ 路上再生路盤用骨材

路上再生路盤用骨材とは、既設舗装を現位置で破砕混合してつくった路上再生骨材や、これに必要に応じて補足材を加えたものをいう。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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