RC構造とPC構造について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、RC構造とPC構造について説明します。

 

RC構造とPC構造について

RC構造(鉄筋コンクリート)

RC構造は、コンクリート中に鉄筋を埋め込み、両者が一体となって働くようにした構造である。

圧縮強度に比べて引張強度が小さいコンクリートと、引張強度は大きいが座屈に対する抵抗性が小さく圧縮に弱い鉄筋を用いたものである。

部材に生じる圧縮力はコンクリートに、引張力は鉄筋に受け持たせることが基本的な考えであり、それぞれの材料の長所と短所を補完させ合った構造となっている。

 

PC構造(プレストレスコンクリート)

引張強度の小さいRC構造に対して、あらかじめ圧縮応力度を導入することで引張応力度が生じないように補強した構造がプレストレスコンクリート構造である。

 

PC構造の特徴は下記の通り。

① 部材断面を有効に活用し、スレンダーな断面で大きな耐荷力を発揮できる。支間の長大化、部材重量の軽減が図れる。

② プレストレス力は、ブレキャスト部材の接合と一体化に活用され、種々の施工方法が実施できる。

③ 荷重変動に対するPC鋼材の応力増加が小さく、疲労破壊抵抗性を高くできる。

 

以上より、PC構造は、形状形成の自由度が高く耐久性にも優れているが、維持管理の面から下記の課題がある。

① プレストレス量を非破壊で測定できる技術が未確立であり、変位やひび割れの有無で間接的に評価せざるをえない。

② コンクリート構造物であるがゆえ、溶接による板継補強が可能な鋼構造物に比較して、外ケーブルを配置するなど補強が煩雑になる。

③ コンクリート内部に欠陥や損傷があったとしても、簡単に精度良く発見することが困難である。

 

 

以上です。

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