予防的維持修繕について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、アスファルト舗装の予防的維持修繕について説明します。

 

アスファルト舗装の予防的維持修繕について

予防的維持修繕とは、既存路面を保護して進行する破壊を緩和し、遅らせるため、供用期間(寿命)の初期から施す、機能の維持・改良と寿命の延伸を狙った低コストの処理のことである。

チップシール、マイクロサーフェーシング、薄層オーバーレイなどの工法が採られる。

 

予防的維持修繕のタイミング

予防的維持修繕は、最大の効果が挙がるように最適なタイミングを見極め、適正な破損状態の舗装に適切なタイミングで行うことが必要である。

これにより、交通と環境による破損を低コストで遅らせることができ、コストの高い打換えなどの修繕を先延ばしにすることができる。

舗装の破損が軽微な段階にある間は、メンテナンスの費用効果は非常に大きく、そのタイミングが重要となる。

メンテナンスが遅れると、破損が進行しメンテナンスのコストが上がり、ライフサイクルコストも上がる。

破損の以前に実施するオーバーレイは、時機を逸したオーバーレイと比較すると、95㎜も節約されるデータもある。

 

費用

破損する前に修繕を実施すれば、重大な破損が生じた場合よりも、多くの延長を低コストで修繕することができる。

舗装の性能・品質は、寿命期間の最初の75%でその40%が失われ、ついで破損は急速に進行し、次の40%の品質は寿命期間の次の17%で失われる。

初めの40%の品質を維持するのに必要なメンテナンスを慎重に行うことが、次の2~3年間の費用を大きく節減することにつながる。

 

修繕時期の平準化

予防的維持修繕のメリットは、地域内にある舗装の残存寿命の分布を変える事ができるという点である。

舗装の残存寿命のばらつきが大きいと、将来、残存寿命ゼロになる舗装が同一時期に大量になる可能性がある。

施工量の大きな変化は、予算や年度ごとの施工量の変動を招いて人員や設備の負担となる。

残存寿命が同じような大量の舗装をターゲットとして、予防的維持修繕により残存寿命のバランスを図ることが必要となる。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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