【舗装の施工】舗装にはたくさん種類がある(機能編)

土木工学

こんにちは。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

何気なく道路を走っていると気づかないと思いますが、舗装には様々な種類があります。

『機能』、『材料』、『構造』、『適用箇所』によってそれぞれ種類があります。

そこで、今日は『機能』に関する舗装の種類について紹介したいと思います。

ぜひご覧ください。

 

機能別の舗装について

①排水機能を有する舗装

排水機能を有する舗装とは、雨水などを路面に滞らせることなく、路側あるいは路肩などに排水する機能を有する舗装。

排水性舗装では、空隙率の高い材料を排水機能層として表層に用いて、その下層に不透水性の層を設け、路盤以下へ雨水などの浸透を防止した構造の舗装である。

 

【期待される効果】

(車両の走行安全性の向上)

・ハイドロプレーニング現象の防止および緩和

・水はね、水しぶきの軽減

(沿道環境の改善)

・沿道への水はねの抑制

・走行車両による道路騒音の低減

 

②透水機能を有する舗装

透水機能を有する舗装とは、透水性を有する材料を用いて、雨水を表層から基層、路盤に浸透させる構造とした舗装。

【期待される効果】

・下水、河川への雨水流出抑制効果

 

③騒音低減機能を有する舗装

騒音低減機能を有する舗装とは、車両走行時に発生するエアポンピング音などの発生抑制やエンジン音などの機械音の吸音によって、騒音を低減させる舗装である。

空隙率の大きい材料を表層などに用いた舗装、小粒径骨材露出舗装、より高い騒音低減効果を期待した弾力性舗装などがある。

 

【期待される効果】

市街地などの道路騒音を低減する効果が期待される

 

④明色機能を有する舗装

明色機能を有する舗装とは、路面の明るさや光の再帰性を高め、照明効果や夜間視認性などを向上させる舗装である。

 

【特徴】

・トンネル内や夜間における照明効果が向上し、照明費用の低減が図れる

・夏期に路面温度が上昇しにくいため、耐流動性が期待できる

・トンネル内や、交差点付近、道路の分岐点、橋面などにも用いられる

 

⑤色彩機能を有する舗装

色彩機能を有する舗装とは、路面に各種の色彩を施し、景観性や識別性などを向上させる舗装である。

 

【特徴】

・様々な色彩を施すことによって、街路の景観を向上できる

・車線を色彩によって区別することで、安全で円滑な交通に寄与できる(通学路、バスレーン、交差点など)

 

⑥滑り止め機能を有する舗装

滑り止め機能を有する舗装とは、路面の滑り抵抗性を高め、車両の走行安全性を向上させる舗装である。

急坂部、曲線部、踏切などの近接区間や交差点で歩行者の多い横断歩道の直前などに用いられる。

 

【種類】

・混合物自体の滑り抵抗性を高める工法

・樹脂系結合材料を使用して、硬質骨材を路面に接着させる工法

・粗面仕上げをする工法

などがある

 

⑦凍結抑制機能を有する舗装

凍結抑制機能を有する舗装とは、積雪寒冷期における走行車両の安全性、除雪作業の効率化に効果がある舗装。

積雪寒冷期における急勾配箇所、交差点内やその周辺などに主に用いられる。

 

【種類】

・物理的な工法

・化学的な工法

・両社を複合的に用いる工法

 

⑧路面温度上昇抑制機能を有する舗装

路面温度上昇抑制機能を有する舗装とは、通常の舗装と比較して、夏期における日中の路面温度の上昇を抑制することが可能な舗装である。

 

【種類】

・自然の被覆状態を模倣するもの(土系、緑化舗装)

・保水性舗装、遮熱性舗装

などがある

 

 

いかがでしたでしょうか?

機能別だけで、これだけの種類があることに驚きです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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