【施工管理②】舗装工事の基準試験について

土木工学

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

前回は、施工管理について紹介しました。

 

 

本日は、その中の『基準試験』について紹介したいと思います。

ぜひご覧ください。

 

基準試験について

基準試験の目的

工事開始前、材料や配合の変更前に基準試験を行い、舗装材料が所定の品質を有するかどうかを確認しておく必要があります。

【目的】

①使用材料や配合が適正なものであるか否かを確認する

②管理や検査に必要な数値をあらかじめ求めておく

③作業標準の設定と確認

④試験施工による施工方法の確認

⑤使用機械の性能・精度の確認

 

使用材料の基準試験

材料の基準試験の項目は、工種ごとに定められています。

①路盤材料の基準試験

下層、上層路盤に用いる材料は規格試験または配合試験を行い、品質が規格に適合していることを確認する。

(材料名)

下層路盤:クラッシャラン、砂利、砂など

上層路盤:粒度調整砕石、粒度調整鉄鋼スラグなど

 

②加熱アスファルト混合物の基準試験

基層、表層に用いる加熱アスファルト混合物は、あらあじめ材料の規格試験、配合設計を実施し、品質が規格に適合していることを確認する。

(材料名)

砕石、アスファルト、加熱アスファルト混合物など

 

③再生加熱アスファルト混合物の基準試験

再生アスファルト混合物は、各試験を実施し品質が規格に適合していることを確認する。

材料名 規格試験項目
アスファルトコンクリート再生骨材 アスファルト抽出後の骨材粒度
旧アスファルト含有量
最大密度
旧アスファルト針入度
骨材の微粒分量試験
再生加熱アスファルト混合物 マーシャル安定度試験
再生アスファルトの針入度試験

 

④コンクリートの基準試験

・コンクリートは各基準試験、配合試験を行い確認する。

試験項目)

性状、粒度、有害性、安定性、コンシステンシー、空気量、曲げ強度など

 

⑤その他の材料の基準試験

防水材やコンクリート版に使用する鋼材、目地材料等の基準試験は試験成績表によって確認する

 

試験施工による施工方法の確認

試験施工は、大規模工事や新工法、新材料を用いる工事の場合に実施します。

試験施工は実際の状況と同様に行うことが望ましいです。

(検討項目)

施工機械、敷き均し条件、締固め条件、アスファルト混合物、コンクリート材料、コンクリートの運搬など

 

作業標準の設定と確認

作用標準とは、所定の出来形・品質を満足する舗装を施工するため、必要な使用機械の選定や施工手順、施工方法などの作業の標準を示す事です。

(作業標準の設定方法)

・試験施工により定める

・過去に良好な施工例があれば、その作業標準を用いる

 

いかがでしたでしょうか?

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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