こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、道路の維持・修繕の費用と財源について説明します。
道路の維持・修繕の費用と財源について
維持・更新費用の増大と公共事業費の縮小
日本社会全体の人口が、2006年以降で減少に転じた一方で、蓄積された道路などの公共施設を維持・修繕・更新する費用は年々増大している。
厳しい財政事情により公共事業費が削減される予算構造の中で、財源確保が大きな課題になっている。
特に、過疎化が進む地域では、地方自治体の予算規模では道路の保全が十分できない恐れが高く、広域的観点から道路の連続性を保つための財源が求められている。
道路の修繕に関する法律(道路修繕法)には都道府県などの道路の修繕費用の一部を国が補助できると定められているが、道路特定財源が廃止された現状では、一般財源からの支出は厳しさを増している。
【公共事業関係費の推移】
(出典:財務省)
・平成10年にピークの14.9兆円
・近年では約6兆円で、補正予算の追加も少ない
【高松市の一般会計予算(令和元年度)】
(出典:高松市)
・令和元年度の土木費は約148億円
【高松市の目的別の歳出費用の推移】
(出典:高松市)
・高松市の土木費は約130億円~150億円で推移している状況
ライフサイクルコスト(LCC)と維持・更新の費用縮減
予算が確保できない中、道路の維持・修繕や更新の費用の縮減は最重要課題であり、生涯費用とよばれるライフサイクルコストを最小にする計画的管理が不可欠である。
ライフサイクルコストとは、舗装、トンネル、橋梁などの
・計画、設計
・竣工、供用
・修繕
・解体処分
など、これら過程の全てを構造物の一生と定義し、その全期間に要する費用を算定する考え方である。
全期間とは
・イニシャルコスト(初期費用)
・ランニングコスト(運用経費)
・最終処分の経費
のことである。
ライフサイクルコストを減らすためには、道路施設の全生涯にかかる全費用を推計し検討することが必要である。
初期費用が高くても、長寿命の材料を使用すればライフサイクルコストを低減することができる。
現場での点検結果や過去の維持・更新の履歴情報に基づき、整備後の経過年数による健全度や劣化の程度を予測して道路施設のライフサイクルコストを算出し、その結果をもとに対策を施す優先順位を評価することで、短期・中長期の保全管理計画を策定する。
以上です。
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