【舗装計画における目標設定】設計期間について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

舗装計画における目標の設定は、設計・施工においても基本的な目標となる。

設定すべき項目には、設計期間、舗装計画交通量、舗装の性能指標とその値などがある。

本記事では、設計期間について説明する。

 

【舗装計画における目標設定】設計期間について

設計期間は、舗装の計画を適切に行うため、路面の設計期間舗装の設計期間を設定する。

路面および舗装の設計期間は、道路個交通や沿道環境におよぼす舗装工事の影響、当該舗装のライフサイクルコスト、利用できる舗装技術などを総合的に勘案して、道路管理者が適宜設定する。

 

路面の設計期間

路面の設計期間は、路面の性能(平たん性、塑性変形抵抗性など)を管理上の目標値以上に保持するように設定するための期間である。

 

【設定上の留意点】

① 一般に路面の設計期間は、舗装の設計期間と同じか、短く設定する。

② 設定されたいくつかの路面の性能において、性能の持続期間に差異がある場合は、優先する性能などを勘案し、道路管理者が適宜設定する。

 

 

舗装の設計期間

舗装の設計期間は、疲労破壊によってひび割れが発生するまでの期間とする。

交通による繰り返し荷重に対する、舗装構造全体の耐荷力を設定するための期間である。

 

【設定上の留意点】

① 舗装工事が交通に及ぼす影響の大きい次のような箇所は、設計期間を長くとることが望ましい。

 

以下に、具体的に考えられる設計期間の目安を示す。

該当箇所 設計期間の目安
高速自動車国道 40年
国道 20年
トンネル内 20~40年
交通量の多い交差点部

都市部の幹線道路

20年以上

 

② 舗装工事による交通への影響が大きくなく、将来とも交通量の大幅な増加が予想されない場合には、設計期間を短くし、交通量の動向と舗装の状態を見ながら管理する方法もある。

 

③ 近い将来の道路拡幅など、舗装以外の理由で打替えの時期が決まっている場合は、その期間を設計期間とする。

 

④ 都市内の区画道路などにおいては、ライフラインなど地下埋設物の設置計画も考慮に入れて行う。

 

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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