【舗装設計】路面設計条件・構造設計条件について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、舗装設計条件について説明します。

 

路面設計条件

路面設計条件には、路面の基本的な目標として設定された、路面の設計期間、舗装計画交通量、舗装の性能指標その値を基本的な設計条件として用いる。

 

 

構造設計条件

構造設計条件には、交通条件、基盤条件、環境条件および材料条件などがある。

 

交通条件

交通条件は、将来交通量の予測値や実際の交通調査結果を勘案して推定し設定する。

交通条件を設定する際の留意点は下記の通り。

 

項目 留意点など
舗装計画交通量 ①将来交通量の予測値がある場合(道路の新築や改築のような場合)、当該道路の計画交通量や交通量の伸び率から算定して設定する。

②将来交通量の予測値がない場合(現道拡幅や修繕のような場合)、現在の交通量と将来の伸び率から算定して設定する。

③疲労破壊輪数は、舗装計画交通量に応じて設定する。

④普通道路の舗装計画交通量は、大型自動車の平均的な交通量とする。

⑤小型道路の舗装計画交通量は、小型貨物自動車の平均的な交通量とする。

輪荷重分布 ①輪荷重分布測定結果から各輪荷重ごとの頻度を算定する。

②測定が出来ない場合は、普通道路では大型車交通量から、小型道路では小型貨物自動車交通量から推定する。

③コンクリート舗装の理論的設計方法では、輪荷重分布を設定する。

累積換算輪数 ①輪荷重分布測定結果から算定する。

②舗装計画交通量に応じた疲労破壊輪数を普通道路の場合は累積49kN換算輪数として、小型道路の場合は累積17kN換算輪数として設定する。

 

基盤条件

舗装の設計を適切に行うには、基盤条件の設定が必要不可欠である。

基盤条件としては、路床の条件が一般的であるが、その他に橋面舗装の基盤となる橋面床版などがある。

 

①路床の条件

・路床の設計CBRまたは設計支持力係数などをCBR試験や平板載荷試験により求めて設定する。

・路床の厚さは、一般に路床面から下方1mとする。

・実測結果に基づいた設定を基本とする。

・実測結果がない場合は、他の力学的な試験結果から推定して設定する。

 

②橋梁床版および橋面舗装

橋面舗装の良否は、道路橋の評価を決定する。

橋面舗装の品質の確保には、次に示すような橋の構造や橋面の条件が大きく影響する。

・床版のたわみの影響

・床版厚の施工誤差

・鋼床版デッキプレートの溶接変形

・連結部の突起物

 

③環境条件

環境条件の設定は、実測値に基づいて行う。

実測値のない場合は、環境が類似した箇所の気象データを用いて設定する。

環境条件には、気温、降雨量、凍結指数、舗装温度などがあり、設計方法によって設定すべき項目は異なる。

 

④材料条件

舗装各層に使用する材料の特性や定数を設定する。

理論的設計方法の場合は、舗装各層に使用される材料の弾性係数やポアソン比などを設定し、経験に基づく設計方法の場合は、舗装各層に使用される材料の特性は、品質規格として設定されている値を用いる。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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