PC構造物におけるPCグラウトについて

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、PC構造物でのPC鋼材周りに注入するPCグラウトについて説明します。

 

PC構造物におけるPCグラウトについて

PC構造物においてPCグラウトは非常に重要であり、PCグラウトの品質や施工の良し悪しがPC構造物の耐久性に大きな影響を与える。

 

PCグラウトの目的

内ケーブルのPCグラウトの目的は下記の2つである。

 

① 防錆

PC鋼材を腐食から守る

 

② 付着

PC鋼材と部材コンクリートとの間の一体性を確保すること

 

グラウトの種類には、セメント系と樹脂系がある。

 

PCグラウトに要求される性能

PCグラウトに要求される性能は、下記の5つである。

 

① 腐食性物質を含まないこと

② 材料の分離がなく、かつブリーディングの発生がないこと

③ 粘性(流動性)があり、かつ十分な可使時間があること

④ 硬化したグラウトは所定の強度と十分な付着強度を持ち、水密性に富んでいること

⑤ 硬化中の収縮がきわめて小さいこと

 

PCグラウトの種類

セメント系グラウトで現在使用されている種類は、下記の2つである。

 

① ノンブリーディング・高粘性型グラウト

② ノンブリーディング・低粘性グラウト

 

高粘性型グラウトと低粘性型グラウトの使い分け

高粘性型

注入方向に下り勾配がある主方向の鋼材では、著しい先流れの発生を抑制するために高粘性型グラウトを用いる場合が多い

低粘性型

横締め鋼材のようなシングルストランド等を用い、ダクト径や空隙率が比較的小さく、ダクト延長や下り勾配長さも短く水平位置に近い場合は低粘性型グラウトを用いる場合が多い

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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