小粒径骨材露出舗装について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、小粒径骨材露出舗装について説明します。

 

小粒径骨材露出舗装について

目的

小粒径の単粒砕石を粗骨材としたコンクリートを施工した後、表面のモルタルを削り出して骨材を露出させた舗装。

コンクリート表面に均一かつ適度なキメ骨材露出面を形成することで、車両騒音の低減を図ることを目的としている。

 

特徴

① 路面の凹凸によって生じるタイヤ振動音やタイヤと路面間に生じるエアポンピング音を低減するため、粗骨材の小粒径化と骨材露出による粗面仕上げで、コンクリート表面のキメ改善を図る。

 

② 小粒径骨材を用いたコンクリートは、通常、上層コンクリートとして厚さ5~10cmで施工されることが多いが、下層のコンクリートは、一般的なコンクリートが用いられる。

 

材料および配合

① 通常、粗骨材の最大寸法は13mm以下とするが、騒音の低減効果から8~10mm程度とする場合もある。

 

② 通常の舗装用コンクリートに比べ、単位セメント量を多くすることにより路面の耐久性を確保する。

 

③ 粗骨材は通常のコンクリート表面より露出している割合が多いため、粗骨材にはすり減り減量の小さいものを使用する。

 

施工時の留意点

① 小粒径骨材のコンクリート舗設は、コンクリート表面の仕上げまでは通常の施工手順で行い、その後は凝結遅延剤の散布、ブラッシング、養生などの工程で行う。

 

② 凝結遅延剤のコンクリート表面への散布は、均一な骨材露出面が形成され、むらの生じないように行う。

 

③ 凝結遅延剤の散布後は、表面の乾燥防止のため、被膜養生剤を散布したり、ビニールシートで被覆することがある。

 

④ 骨材を露出するためのブラッシング作業は、表面の硬化具合をショア硬度計による測定で判断しながら、適切な時期に開始する。

 

⑤ 小粒径骨材のコンクリートを上層コンクリートとして使用する場合には、下層のコンクリートが表面に浮き出ないように適切な方法で締固めることが大切。

 

ショア硬さとは

小さな錘(小さな鋼球など)を、一定の高さから試験片の面上に落下させ、跳ね上がり高さを測定して硬さを判断する。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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