こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、距離測量の誤差について説明します。
距離測量の誤差
器械誤差
測定器具(巻尺など)が正しくないために生じる誤差のこと。
尺定数Δl=正しい長さー使用巻尺の長さ
・伸びた巻尺・・・+で補正
・縮んだ巻尺・・・-で補正
尺定数補正量 Cl=±Δl/l×L
l:巻尺の長さ
L:測定長
例)標準長より5㎝短い50mの繊維巻尺を用いて測定した、1kmの標準長は?
ここで、標準長とは正しい長さL0のことをいう。
使用巻尺は縮んでいるため、マイナスで補正することが分かる。
よって
L0=L-Δl/l×L=1000m-(0.05/50)×1000m=999.000m
自然誤差
気温・湿度などの気象変化によって生じる誤差のこと。
温度補正量Ct=α(tーt0)L
α:線膨張係数
t:測定時の温度
t0:標準温度(15℃)
αの値はプラスのため、Ctは(tーt0)の符号に従うことになる。
(tーt0)>0の場合、+で補正
(tーt0)<0の場合、-で補正
例)鋼巻尺を用いて100mの距離を得た場合、温度補正をした正しい距離は?
この鋼巻尺の線膨張係数は+0.000012/℃、測定時の温度は10℃、標準温度は15℃とする。
温度補正量Ct=α(tーt0)L=0.000012×(10ー15)×100=0.006
正しい距離L0=L+Ct=100ー0.006=99.994m
個人誤差
測定者の個人差によって生じる誤差のこと。
往復測定において、前後手を交替するなどして誤差を少なくしていく方法がある。
錯誤(過失)
測定者の不注意・未熟さによって生じる誤差のこと。
十分な注意と繰り返しの測定によって除くように努める。
一般的に、誤差とは考えない。
以上です。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
お仕事のご依頼はこちらからお気軽にお問合せください。
電話番号: 087-874-6843
FAX: 087-874-6845
↓弊社業務の施工事例です。
↓弊社HP