こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、アスファルトのブリスタリングについて説明します。
アスファルトのブリスタリングについて
アスファルトのブリスタリングとは、路面に小さい気泡や直径数10cmの膨らみなど、様々な大きさの隆起が個別に、または路面一様に分布して発生する現象をいう。
原因
透気性の低い下地面に、非透気性のアスファルト混合物などを舗設した場合に生じる。
原因は、水蒸気圧、可溶性塩の存在、エージング不足の製鋼スラグ、微生物の作用などが考えられる。
非透過性のアスコン表層(空気量3%以下)、表面処理、プライムコート、厚いタックコートなどの下方に閉じ込められた水分は、暑い時期に水蒸気圧を発生し、日中の温度変化によって膨れと凹みを繰り返す。
グースアスファルト
コンクリート床版上に舗設した、グースアスファルトやマスチックアスファルトの場合に多くの事例が見られる。
下地のコンクリート自体は水を通さないが、表面は乾燥していても常時多量の水分を保有しているためである。
グースアスファルトやマスチックアスファルトは、本来アスファルトとフィラーが多くほとんど空隙がないため、下地面に水分があると高温の舗設作業中にもブスタリングが発生する。
施工後の防止には、蒸気圧を逃がすための空隙量5~10%の開粒度アスコン繊維入りアスファルト混合物などの層を下方に挿入する。
水分がなくとも日射が強い場合は、コンクリートの空隙中の空気圧が高まり、ブリスタリングの原因となる。
アスコン
粗粒度、開粒度などの空隙を多いアスコンは、降雨の後、多量の水分を蓄え、自然乾燥後にも残った少量の水分が、その上の表層施工時に蒸発してブリスタリングを発生させる。
サンドアスファルトに多量のフィラーを用いた場合、空隙構造が分断されて不連続になるため、開粒度アスコン層上に舗設したものでは、夏に気温が上がると、わだち間にブリスタリングが発生する。
ブリスタリングは毎日正午ごろに現れ、午後5時には大きさ・数がピークに達し、朝には消える。
必要はあれば、一つずつ孔を開け、転圧してくっつけるという処置を取る。
以上です。
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