ハイドロプレーニング現象について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、アスファルト舗装のハイドロプレーニング現象について説明します。

 

ハイドロプレーニング現象について

路面滞水の水深と、車のスピードを変えて滞水に進入したとき、水深が約5cmになると、車種により毎時96~112kmでタイヤに上向きの力が加わり、前輪が地面から離れる。

車のスピードが上がると、タイヤ下に薄い水膜が部分的に存在するようになり、さらに制動をかけた場合、タイヤは完全に路面から分離し、水膜で支えられた状態になる。

ハイドロプレーニングを起こす最低速度はタイヤ圧に左右され、普通のタイヤではおよそ83km/hである。

ハイドロプレーニングの必要条件は、路面排水に影響で大きいタイヤ溝、滞水の深さ、および路面のマクロな肌理(凹凸)の有無で、平滑な路面やすり減ったタイヤでは、上記より低いスピードで水面滑走・ハイドロプレーニングを起こす。

ハイドロプレーニングの発生を最小にするには、タイヤトレッドの深さを維持し、タイヤ圧を設計最大圧まで上げる事が必要である。

 

アスファルト舗装に一般的な横断勾配が2.5%の場合、路面排水は容易で滞水が少なく、ハイドロプレーニングは生じにくいとされている。

横断勾配は、降雨時の路面水の深さには影響が少なく、路面を横断する流水の深さは、降雨強度、排水距離、路面勾配などによって決まるが、勾配を1.7%から3.3%に増しても、水深は0.24cmから0.21cmに減るだけである。

横断勾配は、路面排水を避けるために設けられる。

 

ハイドロプレーニングは、降雨強度が高くても降水時には稀で、滞水で発生すると言われており、滞水の防止策が必要である。

横断勾配2.5%で滞水を避けるには、わだち掘れが6mmを超えたら修繕を実施し、勾配の変化点では排水施設を設ける。

路面の肌理深さがおおきいと、ハイドロプレーニングは減少する。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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