アスファルト舗装の路面すべり

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、アスファルト舗装の路面のすべりについて説明します。

 

アスファルト舗装の路面すべり

路面のすべり抵抗性は、舗装の新設後、時間・交通量とともに低下し、湿潤時の交通事故を引き起こす原因となり、舗装は欠陥路面として修繕の対象となる。

湿潤路面では、すべりの危険は乾燥路面の約2倍で、年間数万件という死傷者を伴うすべり事故の約半数は、湿潤路面で起きている。

路面のすべり摩擦係数は、明らかに湿潤路面で低く、すべりを伴う湿潤時事故率として関連しており、湿潤時の係数値をどれだけ高く維持できるかは道路管理上の大きな課題である。

 

メカニズム

路面が濡れていると、水膜の湿潤作用によってすべり抵抗性は低下し、車の速度が速いほど、タイヤ・路面間の水膜を除去できる時間が少なくなり、路面の摩擦係数は低下する。

路面の大型の肌理(キメ)やタイヤトレッドによって形成される排水溝は、路面水の大部分の排除を容易にし、速度が上がるほど重要な働きをする。

路面とタイヤが直に接触するには、残存する水膜を貫通することが必要であるが、それには路面の微細な突起が鋭い角を持つことにより、そこに高い圧力が生じて水膜を突き破る。

車の速度が低速の場合は、微細な肌理がすべり抵抗性を決める主要因になり、速度が上がると肌理の粗々しさがとげとげしさと同様に重要になってくる。

交通量が増えると路面の研磨により、まず、低速走行時のすべり抵抗性が低下し、さらに路面の目詰まりにより高速走行時のすべり抵抗性も低下する。

 

 

以上です。

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