土木計画について

土木工学

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、土木計画について説明します。

 

土木事業の決定について

社会問題が明確になれば、その改善策を考えなければならない。

この場合の改善策は必ず複数の案(代替案)を提示し、比較検討を行うことになる。

なぜなら、社会的問題の改善策は公共事業(土木事業)であるため、その費用や効果は国民や地域住民のものである。

公共事業(土木事業)を決定するにあたり、決定者には重大な責任が課せられている。

また、事業を行う理由、複数の代替案から選択した理由を説明できなければならない。

その根拠となるのが、数理的土木計画である。

 

数理的土木計画とは

数理とは、「数学の理論、俗に算数、計算」という意味である。

ここでいう数理的計画論では、「統計予測・将来予測」「最適解」、事業評価としての「費用便益分析」などを対象にしている。

 

統計的予測

土木計画は未来の社会に対しての効を問われるので、将来の社会状況を予測し、それに適するものでなくてはならない。

予測の方法には多くの理論が提案されているが、土木計画においては「確率論」を用いる場合が多い。

一見、不規則に見える自然界の現象や人間の行動でも、その生起確率は「確率モデル」によって近似できることが多いからである。

そのため、土木計画に携わる者は問題となる現象に見合う「確率モデル」を特定する方法や将来予測に適用する方法について理解することが重要である。

 

数理的最適解

数理的最適解は与えられた条件を満たしながら目的の値を最大または最小にすることであり、目的や制約条件を関数として表せることが必要となる。

現実の計画において目的や条件を関数として表せることは限られた問題になるため実用的ではない

一方で、現象の定式化や広域的・局所的最適解を求めるなどの数理的最適化の理解は計画立案において有効な考え方の1つとなる。

 

費用便益分析

土木事業のうち構造物の建設から維持管理までを「建設プロジェクト」と呼ぶことにする。

費用便益分析は建設プロジェクトを評価するための手段の1つである。

建設プロジェクトの実施にあたり事業費や維持管理費を「費用」、効果のうち貨幣換算できるものを「便益」とし、これらを比較することで評価する。

そして、プロジェクトそのものの適否を検討したり、複数の代替案のうちどれを選択するかの判断に用いられる。

 

ネットワーク式工程管理

建設プロジェクトのうち構造物の建設のみに着目する。

構造物を工期内に品質を確保しながら、経済的に施工するには工程管理が必要となる。

工程管理にはいくつかの方法が考案されているが、「ネットワーク式工程管理」は工事の管理とどまらず、重要な作業の特定や工期の短縮をも数理的に明らかにできる方法である。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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