【土木工学】のり面保護工について①

土木工学

こんにちは。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

日本の高速道路は山の中を切り開いているものが多いですよね。

高速道路を走っていると両側はのり面になっている事が多い事が、それを物語っています。

では、のり面保護工の種類には何があるかご存知でしょうか?

今日は、その種類について紹介したいと思います。

ぜひご覧ください。

 

【土木工学】のり面保護工について

のり面保護工の種類とその目的

のり面保護工は、のり面の浸食や風化を防止して、のり面の安定を図るものです。

のり面保護工には『植生』によるものと『構造物』によるものとに分かれます。

今日は、植生によるのり面保護工の種類について紹介します。

 

植生によるのり面保護工(植生工)

植生工では、のり面に植物をは繁茂させることで、のり面の表層部を根でしっかりしばり、雨水による浸食防止、地表面の温度変化の緩和、凍土による表層崩落の抑制を図ります。

また、緑化による景観の向上や、環境保全なども目的としています。

 

①種子散布工

水、木質材料、浸食防止剤、肥料、種子を混合し、ポンプなどを用いてのり面に散布するもの

 

②客土吹付工

水、土、肥料、種子などをモルタル吹付用ガンなどに投入し、よく混合したのち所定の厚さに吹き付けるもの

 

③植生マット工

種子、肥料を装着したマットを目ぐしやアンカーピンなどを用いて、のり面前面に張り付けるもの

 

④張芝工

・芝を目ぐしや目土などを用いて、のり面前面に張り付けるもの

・施工後の耐浸食性は比較的大きい

 

⑤植生筋工

・種子、肥料などを装着した繊維帯を水平の筋状に挿入するもの

・繊維帯は、2/3以上が土に埋まるように土羽打ちを行いながら水平に施工する

 

⑥筋芝工

・切芝を水平の筋状に挿入するもの

・切芝は、2/3以上が土に埋まるように土羽打ちを行いながら水平に施工する

 

⑦植生盤工

・盤上に成形した種子、肥料を混合した土を、のり面に掘った水平溝に帯状に張付けるもの

・硬いのり面のうち、整形溝が掘りやすいところに用いる

 

⑧植生袋工

・網状に詰めた種肥土をのり面に掘った水平溝に帯状に張付けるもの

・硬いのり面で、溝は掘れるが整形溝としにくい所に用いる

 

⑨植生穴工

・のり面に穴をあけ、種肥土を充填するもの

・硬いのり面で溝が掘りにくい所、転石の多い所に適する

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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