コンクリートの劣化について

土木工学

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

コンクリートの寿命は長いですが、もちろん劣化が進行することで寿命も短くなります。

この記事ではコンクリートの劣化の種類や原因を紹介します。

この記事を読み終えると、コンクリートの劣化の種類の全体像や、それらの原因に関して全体像をつかめるようになると思います。

ぜひご覧ください。

 

コンクリートの劣化について

コンクリートの劣化は、人間で例えると病気と言えます。

病気が進行すると身体は衰えていくように、コンクリートの劣化が進行すれば、そのコンクリート構造物の耐久性は低下し、いつかは壊れます。

また、鉄筋コンクリート構造物の場合、コンクリート自体の劣化だけでなく鉄筋の劣化もあります。

劣化を完全に防ぐことは不可能ですが、コンクリート構造物を施工する際に劣化を防ぐよう十分に注意することや、コンクリート構造物の完成後の適切なメンテナンスを実施することで、コンクリートの寿命は延ばせます。

 

さて、劣化現象には原因に応じて様々な種類があり、下表に原因別にまとめます。

内容 現象 原因
コンクリートの劣化 強度劣化 配合や施工上の問題による強度不足
ひび割れ 乾燥収縮、温度変化の繰り返し、アルカリシリカ反応、凍結融解作用の繰り返し、施工不良、水和熱、鉄筋腐食、火災によるひび割れ、構造的なひび割れ、過荷重、地震、不同沈下
表面劣化 錆汁、汚れなど
鉄筋の劣化 鉄筋腐食 ひび割れ、中性化、塩害など

 

コンクリートの劣化や機能低下は、単純に経年劣化のために発生するとは限らず、建設時点では予測しえなかった条件変化や施設を取り巻く環境の変化など、多様な原因が存在します。

劣化の原因は、大別すると外的要因内的要因が挙げられますが、実際には複数の要因が絡み合っている事が多いです。

外的要因 内的要因
地震、渇水などの自然災害影響

技術の陳腐化

施設周辺立地環境の変化

法律や指針の改正

など

保全管理の不徹底

不適切な使用方法

リスク対策の不備

寿命

性能低下

構造欠陥

当初計画の錯誤、施工不要

など

 

 

コンクリートの診断

人間の場合、常に健康に留意した生活や定期的な検診を行っていれば、病気を予防したり、早期治療が可能です。

コンクリート構造物も同様で、劣化に対して適切な診断・処置を行うことで長持ちさせることができます。

コンクリート構造物の診断は、土木・建築技術者が構造物の状態を総合的に把握するのが一般的で、目視調査などによる非破壊検査が主流です。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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