色彩機能を有する舗装について

土木工学

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

本記事では、色彩機能を有する舗装について説明する。

 

色彩機能を有する舗装について

色彩機能を有する舗装とは、路面に各種の色彩を施し、景観性や識別性などを向上させる舗装である。

 

特徴

① さまざまな色彩を施すことで、街路の景観を向上できる。

 

② 車線を色彩によって区分することで、安全で円滑な交通に寄与できる。(通学路、バスレーン、交差点など)

 

色彩機能を有する舗装の種類

色彩機能を有する舗装には、様々な種類があるが、大別すると

・加熱混合物方式

・樹脂系結合材料を用いる方式

・半たわみ性舗装による方式

などがある。

 

色彩機能を有する舗装 加熱混合物方式

・加熱アスファルト混合物に顔料を添加する方式

・加熱アスファルト混合物の骨材に着色骨材を使用する方式

・加熱アスファルト混合物に石油樹脂系結合材料を用いる方式

樹脂系結合材料を用いる方式
半たわみ性舗装による方式

 

※ 色彩機能を発揮させるために、顔料などで着色した舗装を着色舗装と呼ぶ。

※ 色彩機能を有する舗装には、コンクリート舗装に顔料を添加する方式もある。

 

適用上の留意点

加熱アスファルト混合物に顔料を添加する場合

アスファルトが暗褐色を呈しているため、着色可能な顔料は限定される。

 

【添加する顔料と舗装色の例】

顔料 混入量 舗装食
酸化鉄(ベンガラ) 5~7%
酸化クロム 5~10%

 

顔料の添加量は、アスファルト量に比例させ、添加量を容積換算した分だけ、石粉量を減らすのが一般的である。

 

加熱アスファルト混合物に着色骨材を使用する場合

表面のアスファルトの被膜部分を除去させることで、着色効果が発現するため、早期に着色効果を発現させるには、舗装表面にブラスト処理などを施す。

 

加熱アスファルト混合物に石油系樹脂系結合材料を用いる場合

着色には、無機顔料または有機顔料を使用する。

有機顔料には、変色しやすいものもあるため、使用時の確認が必要。

 

【結合材料に対する添加量の割合】

顔料 添加量
無機顔料 10~20%
有機顔料 1~4%

 

樹脂系結合材料を用いる場合

エポキシ樹脂やアクリル樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂系結合材料と顔料を用いる場合は、硅砂、着色材料などを用いて、仕上がり厚さ1~15mm程度となるが、配合や施工は結合材料の種類などで異なる。

 

半たわみ性舗装による場合

浸透用セメントミルクに顔料を混入したり、着色セメントを用いる方法などがある。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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