こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
コンクリートには様々な種類があり、いずれも独自の性質や特徴を持っています。
現在、それぞれのコンクリートの特徴や用途を紹介しています。
本日は【高流動コンクリート】についてです。
ぜひご覧ください。
【高流動コンクリート】さまざまなコンクリートの特徴や用途
高流動コンクリートとは
高流動コンクリートは、フレッシュ時の材料分離抵抗性を損なうことなく流動性を高めたコンクリートのことです。
振動による締固め作業を行わなくても、材料分離を生じることなく型枠の隅々まで充填可能という特徴を持っています。
締固め不要コンクリートや自己充填コンクリートとも呼ばれ、長大橋や斜張橋の主塔、高層ビルなどの大型構造物に用いられます。
高流動コンクリートの種類
高流動コンクリートには、紛体系、増粘剤系、併用系の3種類があり、用途によって使い分けられます。
また、土木学会の【高流動コンクリートの配合設計・施工指針】では、高流動コンクリートを自己充填性に応じて3ランクに分類しています。
ランク1
自己充填性が最も高く、鉄筋の最小あき(鉄筋同士の最小の間隔)が35~60mm程度でも充填できる品質
ランク2
鉄筋の最小あきが60~200mm程度でも充填できる品質
ランク3
自己充填性が最も低く、鉄筋の最小あきが200mm程度以上必要とする品質
高流動コンクリートの材料と配合
・高流動コンクリートは流動性を高めるために、混和剤が必須
・セメントは、低熱ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメントが使用される
・混和材は、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、石灰石微粉末などが使用
・単位水量は165~180kg/m3程度が標準
・単位粗骨材量は280~350L/m3の範囲としていて、これは通常のコンクリートの0.7~0.9倍程度
高流動コンクリートの施工
・高流動コンクリートの練り混ぜではバッチ式の強制練りミキサが使用される
・現場内での運搬はコンクリートポンプの使用が一般的
・高流動コンクリートは高い材料分離抵抗性を有すものの、適切な打込みが前提
・打込み時の排出の高さは、材料分離が生じない範囲で設定する
・最大水平流動距離は8~20m以下
いかがでしたでしょうか?
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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