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香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、PC部材におけるプレストレスの経時変化について説明します。
PC部材におけるプレストレスの経時変化
プレストレス力は、時間の経過によって変化する。
これは、PC鋼材に蓄えられていた力が変化したりすることによる。
したがって、PC構造物を診断するにあたっては、プレストレスがどういう理由でどのように変化するのか、それに対してどのような対処をすべきかを理解しておく必要がある。
プレストレスの経時変化は、大きく2つに分けられる。
1つ目は、PC鋼材自体の引張力の変化であり、リラクセーションと呼ばれるものである。
2つ目は、コンクリート特有の経時的な変形に伴うプレストレスの変化であり、コンクリートのクリープと乾燥収縮によるものがある。
リラクセーションについて
PC鋼材のリラクセーションとは、PC鋼材特有の性質であり、『PC鋼材の長さが変化しないで、PC鋼材応力度のみが減少する』現象である。
一般に、引張力の1.5~5%程度を減少量として設計に反映させている。
クリープについて
クリープとはコンクリート特有の性質で、『一定な持続荷重のもとで、変化が大きくなる』現象である。
クリープによる変形量は
Δc=φc・Δe
で計算できる。
Δc:クリープによる変形量
φc:クリープ係数
Δe:弾性変形による変形量
乾燥収縮について
コンクリート中の水分が時間の経過とともに徐々に抜けることによりコンクリートが縮んていくことを、コンクリートの乾燥収縮と呼ぶ。
設計では、この変形度合を乾燥収縮度と表現し、通常、20×10‐5程度である。
コンクリートのクリープと乾燥収縮の影響をひとつにまとめ、クリープと乾燥収縮によるプレストレスの損失として、一般に15~25%程度を考慮する。
以上です。
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