公共工事入札制度の課題について

Research

 

こんにちわ。

香川県高松市の㈲生道道路建設です。

公共工事の入札制度の改革とともに、問題も生じています。

本記事では、公共工事入札制度の課題について説明します。

 

公共工事入札制度の課題

手抜き工事の懸念

公共工事の減少により、受注競争が激化し建設会社は受注することを優先した結果、失格にならない最低価格で入札するようになった。

本来であれば、工事の内容に応じた資材、人件費などを正確に積算し入札価格を決定するが、最低制限価格が事前公表されれば、正確な積算を行う必要もないと考えてしまう。

 

最低制限価格とは

最低制限価格とは、その価格以下で入札した場合失格となる価格のこと。

 

低入札調査基準価格とは

低入札調査基準価格とは、その価格以下を下回って入札した場合、契約内容に適した工事が可能かどうか厳しいチェックが行われること。

膨大な提出資料が必要となる。

 

最低制限価格や低入札基準価格の事前公表が行われない場合においても、予定価格が事前公表されていれば、これまでの傾向から最低制限価格を推定することは難しくない。

 

都道府県発注の工事では、事前公表の場合には4割以上の確率でくじ引きになるという調査結果がある。

つまり、企業努力ではなく、が受注を決めていることになる。

十分な積算を行わず最低制限価格で落札した結果のしわ寄せは下請会社が被る事にもつながり、手抜き工事や品質の低下が心配されている。

 

 

【参考】政令指定都市及び県庁所在市における最低制限価格及び低入札価格調査制度等の運用状況について(平成29年6月1日現在 全建調べ)

 

【参考】平成31年度4月期 工事契約制度の見直しについて(高松市)

 

これまで高松市では低入札価格調査制度は導入されていなかったが、平成31年4月より導入されている。

 

 

以上です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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