こんにちわ。
香川県高松市の㈲生道道路建設です。
本記事では、プレキャストコンクリート版舗装について説明します。
プレキャストコンクリート版舗装について
プレキャストコンクリート版とは、あらかじめ工場製作したコンクリート版のこと。
プレストレストコンクリート版(PC)と鉄筋コンクリート版(RC)がある。
特徴
プレキャストコンクリート版を路盤上に敷設し、必要に応じて相互のコンクリート版をバーなどで結合したコンクリート舗装である。
早期の交通開放が可能で、次のような修繕工事に適しており、以下の場合などに適用される場合が多い。
・トンネル内のコンクリート舗装の打換え
・交通量の多い交差点などのわだち掘れ対策
構造
① プレキャストコンクリート版の構造強度は、下記の条件を考慮し設定される。
・設計標準荷重
・路盤の支持力
・温度勾配
・鋼材の品質、コンクリートの品質
・吊り下げ作業時の変形抵抗
② PC版の厚さは原則的には15㎝だが、施工性・たわみ性・PC鋼材のかぶりなどを考慮し、一般的には17㎝とする。
③ PC版は、下記の応力などに対して十分な構造とする。
・交通荷重による応力
・温度や湿度の変化により生じる応力
・プレストレッシングによる応力
④ PC版の長手方向はPC構造、幅方向はRC構造とする。
⑤ 吊り下げ作業時にひび割れが発生しないよう、RC版の配筋を定める。
材料と配合
① プレキャストコンクリート版に使用する材料および配合は、所要の品質と良好な施工性を有するものとする。
② PC版に用いられるコンクリートの設計基準強度は、一般に以下に示す値とする場合が多い。
曲げ強度 | 圧縮強度 |
4.9MPa | 39.2MPa |
③ RC版に用いられるコンクリートの強度は、疲労破壊抵抗性、耐摩耗性を考慮して定める。
施工時の留意点
① プレキャストコンクリート版相互の結合は、ダウエルバーなどで行い、隙間が生じないように注意する。また接合部には目地材を注入する。
② プレキャストコンクリート版と路盤の間に隙間が発生した場合は、セメントグラウトなどで充填する。
③ トンネル内でのプレキャストコンクリート版の敷設には、吊り走行が可能なクレーンを用いる。
④ ボルトなどを用いて、敷設したプレキャストコンクリート版の高さ調整を行い、版相互の段差は5mm以下を目標とする。
以上です。
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